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ふくの本場・下関
 下関では河豚のことを濁らずに「ふく」と呼んできました。フグの音は
不遇に通じ、ふくは幸せの福にあやかって縁起が良いことから「ふくが福
を呼ぶ下関」とも言われます。
 明治21年、山口県出身で下関に縁の深かった初代内閣総理大臣・伊藤
博文公が「下関のふくには毒を見ず」とお墨つきを出し、全国こ先駆けて
ここ下関で河豚食が解禁きれました。以求、下関はふくの本場としてその
名を全国に広めていきました。

 伊藤博文公の一声があるまで、河豚が食用禁止だったことは案外、知ら
れていません。もともとは安土・桃山時代に豊臣秀吉が河豚養で武士や家
来が死んでいくのを防ぐため、禁止にしたのが始まりです。その後、各藩
がそれに従う形になり、ここ長州藩でも河豚毒で命を落としたら家禄没収
や家名断絶という厳しい措置を定めていたほどでした。

 現在、ふくの下関で最も知られるのは、市内彦島にある南風泊(はえど
まり)市場のセリ風景ではないでしょうか。深夜未明、せり人の指を仲買
人が指し握りして値段を決める独特の袋ゼリは、同じように見えて一匹一
匹の評価が異なるふくのセリに一番適しているため、市場を取り仕切る下
関唐戸魚市場鰍ヘ「ふくのセリは袋ゼリ」にこだわっています。

 ふくを食べたいと一番に思い浮かぶのは、きれいな花びらのように皿に
盛った「ふく刺し」でしょう。その姿から菊盛りと呼ばれるふく刺しは、
ふく料理の看板です。皿の色合いや模様が透き通って見えるほど、薄く引
くふくの刺身。ふく料理を研究してきた先人達によって、熟成きれてきた
この包丁さばきも高級魚・ふくの象徴です。

 ふくはせ界に約100種類、日本近海に約50種類が生息し、そのうち
食用が認められているのは22種類。なかでも最も美味なトラフグは、市
場で1キロ数万円の高値で取り引きされる高級魚です。とはいえ、最近は
養殖技術が普及し、大衆的な価格の養殖フクがたくきん出回るようになっ
ています。

 下関ふく連盟では、2月9日をふくの日と制定し、きまぎまなイベント
を通じて、ふくの本場・下関のPRとふくの安全・安心な流通・消費を推
進しています。

下関ふく連盟

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